26年02月10日
抱っこや授乳で肩・背中が限界…産後に「背中バキバキ」が続く理由と、体を整える考え方
抱っこや授乳で、肩・背中が限界…
産後「背中バキバキ」が続く理由と、整え方の考え方
抱っこが続くと、肩も背中もパンパン。
朝から重たいし、夜はもう限界…。
でも「そのうち落ち着くよね」と思って、つい後回しにしていませんか?
産後のこの時期は、やることが多すぎて、自分の体は最後になりがちです。
ただ、背中のバキバキは「使いすぎ」だけで説明できないこともあります。
この記事でお伝えすること
- 背中バキバキのとき、体の中で起きていること
- 抱っこが終わっても、すぐに戻らない理由
- 「整える」ときに見るべきポイント(骨盤だけじゃない)
- 日常でラクになるための、現実的な考え方
産後の「背中バキバキ」は、筋肉が悪いというより“姿勢の固定”が起きています
背中がバキバキなとき、多くの方は「背中の筋肉が固いから」と思います。
もちろんそれも一部ありますが、もう少し正確に言うと、
背中を丸める姿勢が“当たり前の形”として固定されていくのがポイントです。
抱っこや授乳は、どうしても前かがみになります。
赤ちゃんを落とさないように、無意識に肩を内に入れ、背中を丸めます。
ここまでは「しょうがない」です。むしろ自然です。
ただ、ここで差が出るのが骨盤や体幹の“土台”です。
土台が安定している人は、丸まっても“戻れる幅”が残ります。
逆に土台が不安定な人は、背中が丸いまま固まりやすくなります。
よくある見え方
背中が丸くなって、首が前に出ると、横から見たときに「猫背っぽい」「Zっぽい」印象になります。
本人は頑張って姿勢を正したつもりでも、体が戻りきらず、疲れだけが増えることがあります。
「抱っこの時期が終われば戻る」は、実はそんなに甘くない
たとえば、赤ちゃんが大きくなって抱っこの頻度が減ったとします。
そのとき多くの方が、「これで自然に戻るはず」と思います。
でも、ここが落とし穴です。
長い期間しみついた姿勢のクセは、放っておいても元に戻りにくいことがあります。
イメージ:油汚れと同じ
油汚れって、ついた直後ならサッと落ちます。
でも、毎日少しずつ積み重なると、だんだん落ちにくくなりますよね。
姿勢もそれと似ています。
「そのうち戻るだろう」で積み重なると、戻すのが大変になっていきます。
だからこそ産後は、“悪化してから直す”より、“しみつく前に整える”という考え方が合っています。
“背中だけ揉む”が効かない理由:土台(骨盤)と上半身の連動を見ないと戻りません
背中がつらいと、背中を揉みたくなります。
それ自体は悪くありません。ですが、それで楽になってもすぐ戻るなら、
体の中で「戻る条件」が残ったままです。
産後は、骨盤まわりの状態が変わりやすい時期です。
骨盤は、上半身と下半身をつなぐ大きなジョイントです。
なので、骨盤が安定していないまま上だけ整えても、日常動作(抱っこ・家事・授乳)でまた崩れます。
当院では、背中だけを追いかけずに、骨盤・股関節・肋骨(呼吸)・肩甲骨など、
“動きの連動”を見ながら整え方を選びます。
そうすると、背中の筋肉が「頑張らなくていい状態」に変わっていきます。
チェックしているのは「どこが固いか」より、「どこが頑張りすぎているか」
背中が固い、肩が固い。
その結果だけを見ると、ずっと同じ対処になります。
でも実際は、頑張りすぎている場所が毎回同じとは限りません。
抱っこのクセ、授乳の体勢、利き手、寝る向き、疲れ方…。
いくつもの条件で、体の頑張り方は変わります。
だから当院では、最初に「今の体がどう動いているか」を確認し、
背中が丸くなる理由が背中だけなのか/土台から来ているのかを分けて見ます。
整えると、見た目より先に「動き」がラクになります
産後の背中バキバキは、見た目(猫背っぽさ)が気になる方も多いですが、
実際はまず「動き」が変わる方が多いです。
- 立ち上がるとき、背中が固まって引っかからない
- 抱っこで肩がすくみ続けない
- 授乳のあと、呼吸が浅くならない
- 背中の“板みたいな感じ”が減る
見た目の変化は、そのあとについてくることが多いです。
まずは、体が「戻れる状態」になっていくのが大切です。
自分でやるなら「背中を伸ばす」より、戻りやすい土台づくりを
背中がつらいと、背中をグイッと伸ばしたくなります。
でも、その瞬間だけラクで、すぐ戻るなら、やり方が合っていない可能性があります。
ポイントはこれだけ
背中を“無理に伸ばす”より、姿勢が戻れる条件(骨盤と呼吸)を作る。
それだけで、背中の緊張は入りっぱなしになりにくくなります。
そして、もし「毎日ストレッチしているのに変わらない」なら、
体はもう「伸ばす」より「整える」に向いている時期かもしれません。
産後の体は、放置しても戻ることもある。でも、戻りやすい“時期”がある
産後の体は、時間の経過とともに落ち着いていく面もあります。
ただ一方で、体は「今の動き方」に合わせて形を覚えます。
だからこそ、戻りやすい時期をうまく使うのは、もったいなくありません。
「そのうち治るだろう」でしみつく前に、整えるきっかけを作っておく。
それが結果的に、遠回りになりにくい考え方です。
最後に
産後は移動も大変ですし、通える範囲で「ここなら安心」と思える場所が見つかるのが一番です。
もし、抱っこや授乳で背中と肩が限界で、どう整えたらいいか迷っているなら、
まずは今の体の状態を確認するところからでも大丈夫です。
※当院は強い刺激で無理に押す施術は行いません。体の反応を確かめながら、やさしく整えていきます。

