24年06月17日
産後の下腹部が変わりにくいその理由(ワケ)
産後の下腹部が変わりにくい理由は、複数の要因によるものです。以下に主な理由を挙げます。
- 腹筋の弱体化:
- 妊娠中、腹筋は大きく伸びて弱くなります。特に、腹直筋(腹筋の中央部分)は妊娠中に分離することがあり(腹直筋離開)、これが回復するまで時間がかかることがあります。
- 皮膚と結合組織の伸展:
- 妊娠中に腹部の皮膚や結合組織が大きく伸びます。これが元の状態に戻るまでには時間がかかる場合が多く、特に皮膚の弾力性が低下している場合は、元に戻りにくくなります。
- 脂肪の蓄積:
- 妊娠中、身体はエネルギーを蓄えるために脂肪を蓄積します。特に腹部には脂肪がつきやすく、これを減らすためには時間と努力が必要です。
- ホルモンの変化:
- 妊娠後もホルモンの影響が続きます。特に、妊娠中に増加するホルモン(例えばエストロゲンやプロゲステロン)は脂肪の蓄積や結合組織の変化に影響を与えることがあります。
- ライフスタイルの変化:
- 出産後の育児や生活の変化により、十分な運動やバランスの取れた食事が難しくなることがあります。これにより、体重管理や筋肉の回復が遅れることがあります。
産後の体の変化はその後の行動次第で良い方にも悪い方にも転がりますので、しっかりと吟味して取り組むことが大切です。
目次
下腹部が戻らないと悩む人が沢山いる理由
下腹部が引っ込まなくて困っている。この方々は何も努力をしてない訳ではなく、snsなどを観ながら、産後の下腹部に効果的と言われてるものをやったりします。授乳もしなければ行けないのだが、それでも食事制限などもしたりします。それでも変わらないという声を良く聞きます。
体重は戻ったのに体型が戻らないというパターンも多いです。食事制限をすれば、一時的には体重が戻ることがありますが、体型が戻らないというのは良くある話です。また、無理をして体重だけを落とすと、リバンドをすることが確率としては増えていきます。
『どうしたらいいですか?』という質問をよく受けます。腹圧が緩むとお腹は痩せにくいです。腹圧のしっかりとした状態を作れれば、下腹部は元に戻りやすいですが、腹圧の緩んでる元が骨盤なので、やはり、産後には骨盤矯正を受けれる人は受けに行かれることをお勧めします。
下腹部を戻すなら姿勢も大事
下腹部が痩せにくくなる姿勢があります。常にお腹を出す、突き出すような姿勢になってませんか?下腹部を引っ込めたいと思っていても、行動(姿勢)が伴っていないと変わりません。
この姿勢で立っている事で下腹部が前に突き出すような姿勢になってるため、下腹部は体幹より外れ、重力に晒される事で下に落ちます。その状態は、筋肉自体の働きが悪くなるため血行不良となります。この時、脂肪が集まりやすくなるため、脂肪の溜まり場のような場所が出来上がるという訳です。筋肉の方向性、骨格の現状、姿勢、普段している動作、それら全て産後では、お腹を前に突き出すという習慣になる事が多い。
知らずに生活してれば産後はお腹を出す事が多い。妊娠中はお腹の中に赤ちゃんがいて、重たいお腹を、真っ直ぐになんて立ってられません。だからお腹を前に出して全身で支えます。その習慣が産後抜けないと姿勢としてお腹は変わりにくいです
出産で赤ちゃんはお腹の中にいないけど抱っこでお腹の前にはいます。と言うことは、産後と産前ではそんなに大きくは姿勢が変わりづらいんです。出産前だろうと産後だろうと、お腹突き出すってことに関しては一緒です
下腹部をどう引っ込める
『姿勢』『癖』『動作』です。これらのお腹を前に出す原因である姿勢を先ずは直さなければいけません。最初にここから直さなければいけないのに、大事な事をやらず腹筋とかウォーキングをしても、体に余分な疲労が溜まるだけで、逆に痩せにくい身体を作っています。
筋トレしてるけど効果が出ない理由
『筋トレしたけど効果なし』snsで見つけた産後のお腹に効果的な筋トレをしてるけど、全く効果がなかったという声を本当に沢山聞きます。当院は筋トレは禁止とさせてもらってます。筋トレをやるだけダメージを受ける方があまりにも多い為です。
筋トレはやりっぱなしだと疲労にしかなりません。やる前の入念な筋肉への下準備、筋トレ後の筋肉へのアフターケア。この辺を蔑ろにして、筋肉へのダメージを与えた分変化が出ると思ってる方が多いです。疲労すれば乳酸が蓄積し、質の悪い筋肉になった結果、代謝が落ちます。
姿勢、癖、動作などの日常生活の変化が1番大事です。
身体は日常生活の動作で壊れたり、太ったりする訳ですから、壊れた身体を整えるのも、太った身体を痩せさせるのも、全て日常生活の変化にかかってきます。当院のビフォーアフター画像は、全員筋トレなしの食事制限なしです。皆さん綺麗に変化してるので貼り付けます。
筋肉がなくったからお腹が出る?
皆さんより圧倒的に筋肉のない、小さなお子さんたちはお腹前に出してますか?筋肉のない人達が全員お腹出してるのであれば、筋肉が少ないとお腹出るよねって話になりますけど、そうではないはずです。
では、どういう事かというと、圧倒的にバランスを大きく崩しているというのが正解なんです
バランスを大きく崩れた状態で闇雲に筋肉をつけようとしても、それはお腹が前に出る筋肉しかつきません。お腹を出さない様にするには、先ず姿勢、癖、お腹前に出す動作ってのを治す方が遥かに効果的だと当院では考えています
産後のお腹周りは変化が難しい訳
お腹だけを突き出してるわけではなく、全身でお腹を突き出そうとしてるからです。例えれば、写真撮影の時に、カメラマンに顎引いてくださいと言われた経験のある人なら解ると思いますが、顎引いたときになんか言いようのない違和感になったりしませか?これは全身を使って顔を出そうとしているので、顎だけを後ろに引くと言うのは構造上無理があるからです。要は全身を直さないと違和感があって続かないって事です。
一部分だけが悪いわけではなく、連帯責任で動いてる事に気づけた方から本質が変わっていきます。
参考写真ご確認ください
勿論、全員がこんなにキレイにお腹周りが変わるとは言いませんが、考え方を変えて、私生活を変化させれば、こういう風に変わる方が沢山いるのも又事実です
『お腹でてきたな・・・』『よし、腹筋して、ウォーキングして、スクワットもやろう』
いろんな事に挑戦してもらって構いませんので、いろんな事やり切って、なんか頑張ってるのに変化しないってお悩みの方が沢山います。上記のように、頑張ってるけど変化しないという方はお気軽にご連絡ください。
先に言わさせてもらいます❗️もし当院に来ていただけた場合上記のようなトレーニングは全部やめていただきます。闇雲なトレーニングはやったという事実だけで、結果は中々ついてこないと言うのを知ってるからです。
先ほどの横向き画像の参考までに後ろ向きもご覧ください
背中が素晴らしい変化をしてます。これから夏に向かってますので、やってみたいと思う方は是非ご連絡お待ちしてます ※全てにおいて個人差あることだけはご了承お願い致します
あん摩指圧マッサージ師
山田潤
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